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幼児期に「迷路」に取り組みたい理由

【脳の専門家・篠原菊紀先生が解説】
幼児期の子どもは迷路が大好き!みんなやりたがります。この「やりたがる」ということはとても大事です。迷路に取り組むことのメリットは、指や鉛筆でなぞる動きが、文字を書くことの基礎につながることです。

最初は指で、そして鉛筆で取り組みます。迷路をなぞる微細な運動調整には、運動野や全運動野だけではなく、線条体、小脳などもかかわってきます。小脳は運動だけにかかわると考えられてきましたが、計算するときや、人の気持ちを感じるときに、補助的な働きをすることが知られています。

また、迷路に取り組むときには先を読む必要があります。「こっちにいったらどうなるかな」をつねに考えなければいけません。近いところを見るのと同時に先を読むことは、注意力の向上や脳のメモ帳・*ワーキングメモリの訓練につながります。

冒頭のような条件のついた迷路では、「お花のところだけ通る」などの条件を脳に記憶しておきながら、先を読みつつ迷路をなぞっていきます。そのため、ただの迷路に比べてワーキングメモリを余計に使うことになり、その分、前頭葉が活動を増しやすくなります。

*ワーキングメモリ:考える、計画を立てる、がまんする、人の気持ちを理解する、注意して集中するなど、人間を人間たらしめている脳の部分が前頭葉です。その前頭葉の能力を支えるのが、ワーキングメモリです。記憶や情報を一時的に保持し、それを組み合わせて答えを出す力で、知的能力の基礎になります。

篠原菊紀先生:公立諏訪東京理科大学情報応用工学科教授(脳科学、健康科学)。東京大学、同大学院教育学研究科修了。『頭がいい子を育てる8つのあそびと5つの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。NHK夏休みこども科学電話相談など、TV、ラジオ、雑誌でもご活躍。家庭学習教材『月刊幼児ポピー』を監修・指導。

<冒頭の迷路の答え>

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