問題解決学習における指導の評価


問題解決学習の問題点

 問題解決学習は、経験主義に基づき、子どもが主体的に学習することを重視する。そのため、この指導法には、次のような長短があげられている。

 まず、長所としては、次の点が指摘されている。

  1. この指導法では、子どもの関心のある問題を用いることにより、学習に対する動機づけが行われやすい。
  2. 従来の教育にみられる注入主義を排して、子どもの自発的な学習を促す。
  3. 思考力・創造性を伸ばすのに役立つ。
  4. 実践的な問題解決力を獲得させる。
  5. 子ども自身に計画、考案させ、問題解決を行わせることにより、知識と経験を総合的に獲得させる。
  6. 集団的問題解決学習では、協同、責任など多くの社会的特性を養う。

  しかし、反面、次のような短所が指摘されている。

  1. 教師が問題を探すのに骨が折れ、指導に労力と時間がかかる。
  2. 話し合いや作業が多くなり、指導に時間がかかる。
  3. 子どもの興味や自由な思考活動を尊重するあまり場当たり的な学習になる。
  4. 学習が不規則になり、学習の管理が難しくなる。
  5. 系統的な知識、基礎的な技能が習得されにくい。
  6. 実際的、技術的な面を重視する問題解決学習では、理論的な面がおろそかになるとか、必要な材料の入手が難しいといったことがおこる。
  7. 集団的問題解決学習では、優秀な子どもが独占し、傍観的になる子どもが出る。

  問題解決学習の実践では、このような問題点を考慮して、その長所を生かす配慮が必要である。



問題解決学習のねらい  問題解決学習の問題点  

優れた思考者が失敗する理由  指導過程の評価  教師の役割


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